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現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

ピロリ菌除菌レポート

先日、40年来私の胃に住んでいたピロリ菌の除菌に成功しました。
なにぶん腰が重い人間なので、ピロリ菌発覚から除菌終了まで1年かかったのですが……。
せっかくなのでその経過を書きます。半分くらい胃カメラレポートです(笑)。
※除菌の流れ等、病院によって違う可能性があります。

2018年10月

久しぶりに人間ドックを受けたので(健診は毎年受けてます)、オプションでピロリ菌の検査を付けました。
慢性的な胃痛はなかったのですが(あればむしろ健診ではなく診察に行く)、30歳を越えてから食べ過ぎると胃が痛くなるし(特に肉と揚げ物)、父が胃がんで亡くなっているし、胃がんの原因はほぼピロリ菌とも言われるし一度検査しておこうと。
ピロリ菌の検査は血液検査でできるので、他の血液検査と同時に採血するだけで終了。
そして戻ってきた検査結果は、陽性。予想通り!

2019年6月

除菌しようと近所でやっている病院など検索したものの、なかなか腰が上がらず半年経過。
そんな時、自治体から「胃がんハイリスク検診」の受診票が。
血液検査によりピロリ菌の有無を測定するものです、って私が去年人間ドックでやったのと同じだよ。
同じ検査を二度受けるのはあほらしい(自己負担金もかかる)、でも、この検診を受ければ流れで除菌までできるはず。腰の重い私には良いきっかけだ。
というわけで近所のクリニックに検診の予約を取り、再度血液検査しました。

2019年7月

当然結果は陽性。除菌する場合の流れを説明されました。

胃炎や胃潰瘍があるかどうか、胃カメラで胃の状態を確認(任意)

一次除菌(一週間投薬)

2か月後、除菌できたかどうかの検査

除菌成功なら終わり、除菌失敗なら二次除菌(再度一週間投薬)

再度除菌できたかどうかの検査(90%以上の人がこれで除菌できる)

最初から除菌するつもりで検査を受けているので、除菌を進めることに。
任意の胃カメラですが、胃カメラをやると全て保険適用になるとのこと。やらなければ保険適用外。ただし胃カメラ検査代がかかるので、総額はあまり変わらないらしい(ちょっと安い程度)。
バリウムは毎年飲んでいるけれど胃カメラはやったことないので好奇心で胃カメラをやることにし、1週間後に予約を入れました。

さて胃カメラ。経鼻です。
鎮静剤でぼーっとしているうちに終わることもできるそうですが、鎮静剤代がかかる、終わったあと1時間くらい要安静、事前に決めなくてもやってみて無理ならその場で打てる、という説明だったので、とりあえず鎮静剤なしでやることに。
朝食抜きで病院へ行き、まず胃の中の泡を消す薬というのを飲み、鼻の穴からジェル状の麻酔を入れ(1分くらい我慢してから飲み込んでOK)、処置台に横向きで寝る。
麻酔が効いてきて唾液が飲み込みにくい、と思ったら、唾液を飲み込んではダメだそうで、垂れ流せるように口元に尿取りパッド敷かれましたwww
と笑ってられたのもそこまで。
胃カメラ、ものすごい圧迫感。鼻から喉から食道まで苦しい。鼻からでこれだったら、口から入ったら絶対吐く……。
落ち着けー、落ち着けー、と深呼吸して自分に言い聞かせ、ひたすら我慢。モニター見える角度にしてくれてたけど見る余裕なかった。
そして説明なかったけど、胃に空気を送って膨らませて観察しやすくするらしく、ゲップしたい感が半端ない。
結局、カメラ抜く直前に「ぐごげう゛え゛え゛え゛ええっっ」と恐ろしい音を立ててゲップしてしまいました。お医者さん看護師さんすみません……。
多分5分くらいだったと思うけど、辛かった。でも30分もしたら平気になったので、出ていくまで気にしないといけないバリウムより良いかもしれない(毎年いろいろ大変)。慣れたら大丈夫かも。

しばらく待合室で待ったあと、医師から胃カメラの結果説明。
粘膜採取しての検査でもピロリ菌がいた、胃潰瘍はないけれど赤くなっている(=荒れている)部分も少々あるので軽い胃炎あり、と画像見ながら説明。プリントアウトした画像ももらいました。
そして除菌薬を処方(薬局行くのかと思ったら先生から手渡しだった)。
投薬中の注意としては、お腹が緩くなることがあるけれど、ひどくなければそのまま最後まで飲むこと。もしひどい場合は受診。熱が出たり蕁麻疹が出たりした場合も受診。

薬は1週間朝晩5錠ずつ飲みます。抗生物質(ピロリ菌を殺菌)と、胃酸の分泌を抑える薬(抗生物質の効果を上げる)のセットで、1日1シート×7枚がパックになってます。シートには朝・夕と文字が書かれ色分けされていて、わかりやすい作り。写真撮り忘れましたが、「ボノサップパック400」で画像検索すればたくさん出てきます。飲み忘れはありませんでした。
言われた通り、お腹は緩くなりました。でも下痢ってほどでもなかったので気にせず。飲み終わって2、3日後には元に戻りました。他には特に気になる症状はなかった。
ネットで検索すると、除菌中はアルコールは摂らない方が良いとかR-1飲めとかいろいろ出てくるんですが、医者から禁止や推奨はありませんでした。いつも通りの食事をしました。まあ薬とアルコールは変な相乗効果が出たりするので、普段から薬飲んでる時はあまり飲酒しませんが。
※一次除菌で除菌できなくて二次除菌になった場合は、二次除菌中のアルコール摂取はNGだそうです。

2019年10月

薬を飲み終わって2か月以上経つと、除菌できたかどうかの検査ができるということだったので、10月に予約。
検査が早すぎると、本当はまだ残っているのに検出されず、その後増殖することがあるそうで。2か月以上経てば、除菌できていなかった場合もピロリ菌がまた増えていて検出されるらしい。

除菌後の検査は呼気検査。朝食抜きで行き、そのまま検査の袋に息を吐き出します。
その後、検査薬を飲んで15分くらい安静にして、また別の袋にフーッ。で、1週間後に検査結果。ピロリ菌がいる場合、検査薬を飲む前と飲んだ後で、呼気に含まれる尿素に差が出るそうです。

2019年11月

呼気検査の結果を聞きに行く。
結果、ピロリ菌除菌成功!

除菌後の注意点としては、今後血液検査などでピロリ菌の検査をした場合、陽性になることがあるが、それは以前ピロリ菌がいたせいであって再感染したわけではないので気にしなくて良い(ピロリ菌に再感染することはまずないそうです)。
あとは、今までピロリ菌がいることで胃酸の分泌が抑えられていたのが元に戻るので、胃酸過多で逆流性食道炎になる人もいる。なので1年~1年半に1回、胃カメラを受けた方が良い。
ということは、今後は健康診断、バリウムから胃カメラに変更した方がよさそう。
食欲が湧いて食べ過ぎることもあるので要注意だそうです。

そんなわけで無事ピロリ菌とさよならできました。
気になるのは我が家の子どもたち。さすがに口移しで食べさせたことはないですが、箸やスプーンを共有したり、半分齧った残りをやったり、は、たまにしてます。
(1人目が2歳になる頃までは、虫歯菌!!!と思って頑張ってたけど、だんだん適当に。ちなみに子どもたち、虫歯はない。)
私から子どもたちにうつっている可能性、ないとは言えない。
子どもたちには、大人になったらピロリ菌の検査を受けるように猛プッシュしておこう……。