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札幌小樽(食い倒れ)旅行記 2日目

8時起床。ぐっすり寝てすっきり。カーテンを開けてみたら真っ青な空。快晴だった。昨日買っておいた朝食を食べて、荷物片付けて、9時半頃チェックアウト。
札幌駅に着いたら丁度小樽行きの電車がいたので慌てて乗る。これを逃すと30分待ち。ぎりぎり乗れて良かった。幸い車内はそれほど混んでおらず、ゆっくり座って窓の外を眺めながら小樽へ。
銭函というすごい名前の駅*1を出た途端、窓の外に海! 海海海! 一気にテンションが上がる。山や大地も良いけどやっぱり海が好きだー。しかも海のすぐそばを走るので、本当に視界中が海。冬で海が時化てたらすぐに不通になりそうだ。

(↑電車の中から撮った海。ただしこの写真は帰りに撮った。)
海を堪能していたらすぐに小樽到着。駅のコインロッカーに荷物を預けようとしたら小銭がなくて、じゃあ自動販売機でお茶でも、と思ったら駅構内にキャンドゥーが。というわけでキャンドゥーでお茶購入。荷物も預けて早速観光へ。
まず行ったのは日本銀行金融資料館。数年前まで日銀小樽支店だった明治期の建物。小樽の歴史についても展示してあって便利だった。金融資料館としての展示も、1億円を手にしてみたりお札を拡大して見たりできて面白い。建物もじっくり見られて楽しかった。
その辺りから古い建物が目白押し。きょろきょろしながら坂を下っていくと、運河に到着。おお、よくテレビや写真で見る小樽だ! この時点で既に11時半。先に昼食を済ませておこう、とすぐそばにある小樽運河食堂に入る。中には寿司屋やラーメン屋やレストランなどが数軒。でも初めから海鮮丼を食べるつもりでいたので、迷わず海鮮丼のある店に入店。
しかしここの海鮮丼はちょっと私の思っていたものとは違った。私が思い描いていたのは、でかい丼に白米と海鮮がどんどーん、というやつだったのだけど、ここのは小さい釜に炊き込みご飯で上に海鮮、自分で茶碗にしゃもじでよそって食べる、というもの。とはいえ、鮭の炊き込みご飯はすごく美味しかったし、上に乗ってるいくらもうにも鮭もほたても美味しかった。でもやっぱり思ってたようなのを食べたかったなあ。ちょっと残念。ここにはもう一軒海鮮丼の店があって、そっちは私の思うような海鮮丼のサンプルが店頭に出ていたのだけど、既に満席でちょっと並んでいたので諦めたのだった。諦めちゃいけないんだな。
それから北運河方面へ。北運河はあまり観光客が足を伸ばさない場所のようなのだけど、そういう場所こそ行ってみたい。途中で海の写真を撮ったり、海を覗き込んだらくらげがうようよいてびっくりしたりしつつ歩く。本当は20分弱で着くはずなのだが、寄り道ばっかりしてたので、3〜40分かかったような。
手宮廃線跡なども横目に見つつ、向かったのは旧日本郵船小樽支店。入場有料なだけあって、私がこの旅で見た建物の中で一番素敵だった。しかも客が少なかったので堪能しまくった。ここで小樽の建物を描いた絵葉書セットを売っていたのでお土産に購入。

(↑廃線跡。整備されて散策路になってるところもあった。)

(↑日本郵船小樽支店の2階廊下。)
ここの向かいに倉庫だった建物などを残しつつ整備した公園があったので、そこから写真を撮ろうと公園に行ったら、地元の人らしいおっちゃんに「写真撮ってやろうか」と声をかけられる。自分の写った写真を撮ってなかったので、一枚くらい撮ってもらっても良いかも、とお願いしたところ、おっちゃんにやたら口説かれました。見た目50歳くらいのおっちゃんで、悪い人ではないだろうけど、いろいろめんどくさそうなので丁重にお断り。ちなみにおっちゃん、カメラの扱いがよく分からなかったらしく、結局写真は撮れてなかった。というわけで自分の写った写真は今回1枚もない(携帯で自分撮りしても良かったのかも)。
北運河でだらだらしすぎてしまったので、ちょっと急いで観光客いっぱいな方へ戻る。戻る途中にも古い建物がちょこちょこあったりして、小樽はほんと町中観光スポットだなーと思った。急いでるはずなのに途中で造り酒屋を発見してそこで土産を買ってしまったりしつつ、運河に到着。

(↑いかにも小樽な小樽運河。)
ソフトクリーム食べて一休みしたあと、今度はオルゴールやら硝子やら万華鏡やらの集まった方へ。北運河とは違って観光客がうじゃうじゃいる。土産屋もたくさん。北一硝子のショップなど覗きつつ歩く。ワイングラスが欲しいのだけど、でもやっぱり高いなあとか思いながら。
そこでかなり時間が迫っていることに気付き、一旦落ち着いてどう回るか考えよう、と目に付いた休憩所で瓶牛乳買って飲みながら地図を眺める(ちなみにこの牛乳うまかった)。オルゴールも万華鏡も無理。硝子も作ってるところを見たりしたかったけどそんな暇はなし。土産を買う時間が少しあるだけで、あとは街並を眺めつつ急いで歩くしかないのだった。ここから一番近い南小樽駅ならもう少し余裕があるのだけど、荷物が小樽駅にある以上、小樽駅に戻らないとならないし。
で、北一硝子のアウトレットショップに入ったら、ワイングラスが安くなっていたので購入。これで土産購入もおしまいにして、あとは歩く歩く。でもほんと街並が良くて歩くだけでも楽しかった。とはいえもっとゆっくり歩きたかったけど。北運河でゆっくりしすぎたなー。そもそも1時間早く札幌を出ていれば余裕だったのに。のんびり構え過ぎだったな私。
でも何とか無事小樽駅に着き、予定通りの電車に乗って一路新千歳へ。海が見えている間は写真撮ったりしてたけれど、いつの間にやら寝ていたらしく、気付けば札幌も過ぎてあっという間に空港到着。
チェックイン後、空港内の土産屋をうろうろ。じゃがポックルを探す。探す探す探す。とりあえずロイズのチョコとかマルセイバターサンドとか雪印チーズとかを買って鞄に詰め込んで荷物預けて、それからまた探す。……時間切れ。見つけられなかった。というか、これだけ探してもないということは品切れだったんだろうきっと*2

(↑空港から撮った夕日。下は駐車場なのだが波のように見える。)
また時間ぎりぎりに中に入ると、行きと同じく搭乗が遅れていた。もしかしてスカイマークって遅れるのがデフォルトなのか……? でも、これでちょっと余裕ができた、と、売店で弁当と一緒にソフトクリーム購入。弁当は機内で食べるけれど、ソフトクリームはその場で。夕張メロンソフトはまだ食べてなかったのでここで食べられて良かった。本当は空港のロイズ売店でロイズのソフトクリームを食べたかったのだけど、じゃがポックル捜索に時間を取られたからなあ。でも満足。
行きの飛行機は通路側というか、2、3、2と並んだ席の3の部分だったので全然外は見えなかったけれど、帰りの飛行機は窓側。翼部分なので真下は見えないけれどでも窓側。しかも時間は丁度夕暮れ時。上空で見る夕焼けはものっっっっすごく綺麗だった。ただ、デジカメが電子機器なので離陸時使用禁止で、その間あああ撮りたいでも撮れない、とものすごいジレンマだった。今度から窓側の席で天気も良い時はフィルムカメラも持ち込もう。

(↑上空からの夕暮れ。)
もうとにかく窓からの眺めが素晴らしくて。雲の上の夕暮れは、色のグラデーションがはっきりしていて地上では見られない不思議な眺めだった。下を見ると薄暗いながらも海と陸の境が分かって、ああここが函館だ、とかはっきり分かった。海の上に明るい光がぽつぽつ見えたのは、多分イカ釣り船か何かだと思う。本州の上に来てからも、まるで巨大な日本地図を見てるみたいだった。日が暮れてからもぽつぽつと光の集まりや線が見えて、あの辺りはちょっと大きな町、あれは道路、というのがよく分かった。私の隣の席の人が寝ていたのをいいことに、ほぼ窓に貼り付いて外を見ていた。ちなみに機内で食べたお弁当はかにいくら弁当。おいしかった。
関東に近づくにつれて雲が多くなってきて地上があまり見えなくなった、のと同時に遠くで何か光ったのを見た。他の飛行機の点滅にしては明るすぎたので、多分あれは雷だったのではないかと。ちょっと怖かった。
で、着陸態勢に入ってからがまた! 高度が下がって窓の外に東京の夜景が! この光景は前にも見たことがあるけれど、何度見ても本当に綺麗。羽田についてしまうのが勿体無いくらいだった。
というわけで無事東京に帰着。楽しい旅でした。
今回の旅は最初から最後まで何だかずっとギリギリだったけれど、2日間北海道を満喫できて楽しかった。ただやっぱり2日間では札幌小樽だけでもいろいろ諦めて絞り込んで見ないといけなかったので、もう一度2泊3日くらいで札幌小樽に行きたいなあ。冬に行ってみてもいいかも。函館とか旭川とか根室釧路とか、北海道の他の地域も行ってみたい。
北海道は本当に良いところでした。冬を考えなければ住んでしまいたいくらい好きだ。

*1:おお、はてなキーワードになってる。そういう由来だったのか。そんな有名な駅だったのか。

*2:後日、ネットラジオでKIBAさんが言ってたのだが、空港でじゃがポックルを探したんだけどなくて、諦めてもう中に入ろうとしたその時、入口そばの小さな売店でちょうどじゃがポックルの段ボールをばりばりっと開けたのが見えたので急いで買った、らしい。じゃがポックルとの遭遇はほんと運なんだな……。