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現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

湯西川・鬼怒川旅行記

本当はさっぽろ雪まつりに行きたかったのです。しかし、行きたいねえと調べ始めたのは今年に入ってから。遅い。意外にもホテルは残っていたのですが、飛行機が都合のいい時間は軒並み満席。パックツアーも残ってるけど飛行機の時間選べなかったり、選べても追加料金めっちゃ高かったり。新千歳-成田という路線に空席を見つけ、これは行けるかも!と期待するも並び席は残っておらず、未就学児連れには無理。この状況ではパックツアーも席が離れる可能性高し……と諦めました。遅すぎた。

そんな、雪見たい、雪遊びしたい気持ちが冷めない時に湯西川のかまくら祭りを知り。かまくらライトアップは美しそうだし、かまくらでBBQできるって言うし、子ども向けのスノーパークもあるし、札幌行くより全然安いし、温泉もあるし、鬼怒川行けば江戸村やワールドスクエアもあって子どもも飽きないし。というわけでさっさとホテルと特急を押さえました。子どもたちが思いっきり雪遊びできるようにスノーウェアやスノーブーツも購入。

しかーし!!
今年は暖冬。
1月末頃、各地の雪祭りやら何やらが中止になっているというニュースを目にし、湯西川も? と調べてみたら案の定、雪不足のため開催を検討中との情報。気になって毎日サイトにアクセスしてました。
開催前日にようやく規模を縮小して開催決定。BBQも当日受付なので無理そうだし、スノーパークは最終的に中止となってしまいましたが、まあでも雪はゼロではないだろう! とワクワクしながら出発。

1日目

北千住から東武特急(けごん)に乗車。北千住駅の特急乗り場、普通列車のホームからすごく離れてた。余裕持って到着していて良かった……。あれ、乗換に5分くらいと思って行ったら絶対乗り遅れる。ネットで特急券購入したので、購入完了のメール画面見せるだけで乗れるのは便利でしたが。
乗車券は「まるごと鬼怒川 東武フリーパス」を購入。下今市から湯西川まで、電車もバスも乗り放題です。今回の旅にはうってつけでした。バス料金高いから元取れるし、いちいち小銭払わなくていいから楽です。江戸村やワールドスクエアの入場料も割引になります。
そういえば、東武日光線は一瞬群馬県を通るんですが(板倉東洋大前駅)、去年から地図と国旗ブームが続いている息子に「これで関東の県、全部行ったよ」と教えたらめちゃくちゃ喜んでた(群馬県は通っただけだけどね)。

下今市で下車し、駅から徒歩5分くらいのぎょうざの正嗣今市店で昼食。開店10分前くらいに到着したので第一陣で入れましたが、どんどん行列が伸びてました。正嗣には10年くらい前に本店に行っていますが(コレです)、相変わらずおいしかった。メニューは焼餃子と水餃子だけ。ごはんもビールもない潔さ。でもそれだけで充分満足でした。

駅へ戻り、SL展示館など見てからSL大樹に乗車。
私もSLは初めて。汽笛がデカい! 煙がすごい! かっこいい! もちろん乗るのは客車なので、乗っている間はSLの姿は見えず(煙は見える)、駅で堪能しておきました。
客車は昔の国鉄って感じ(実際JRから譲り受けたらしい)。車内では記念写真撮りに来たり、グッズ売りに来たり。木炭入りの黒いアイスを買って食べました。子どもの舌が黒くなった(笑)。沿線で地元の人とか撮り鉄の人とかが手を振ってくれるので、車内から手を振り返してみたり。あと、この時はアイスホッケーチームの日光アイスバックスとコラボしていて、選手が車内を歩いたり、ユニフォームのオークション(紙に書いて応募)もやってました。
https://www.icebucks.jp/news/14547
30分くらいの乗車だったけど楽しかった。鬼怒川温泉駅に到着後は転車台で向きを変えるところを見学。向きを変えている間も汽笛や煙が上がって迫力あり。アイスバックスの選手やディレクターのセルジオ越後も機関車に乗ってました。

駅前広場で温泉まんじゅう食べてレモン牛乳飲んでしばらく休憩ののち、普通列車に乗って湯西川温泉駅へ。湯西川温泉駅にも10年くらい前に来ています。秋の水陸両用バス(コレです……って全然レポしてないな)。あの時は紅葉だったけど、今回はトンネル内の駅を上がったら雪! うっすらとしか積もっていないけど雪!
ここからバスに乗って湯西川の温泉宿の集まる地区(つまりそこが湯西川温泉)まで行きます。
バスがトンネルを抜けるたびに雪が深まっていきます。おお、まさに「雪國」。橋から下に見える川も凍ってる! ひょー! と親だけ興奮して子どもたちは寝ていた。

宿でちょっと休憩し、子どもたちにスノーウェアとスノーブーツで防寒防滑対策をさせてから、かまくら祭の会場へ。
ちらちらと雪が舞う中、道端の雪を踏み、時々手ですくいながら歩く。東京でかなり雪が積もった時、程度の積雪量だったので、子どもでも疲れずに歩けました。例年なら雪がもっともっと深くて歩きにくいのかも。
有料の「平家の里」会場は中に入らず外から見るだけにして、ミニかまくらがたくさん並ぶという沢口会場まで。宿を出てから15分くらいで到着。
おおー、きれい!

確かにネットやチラシで見るより数はだいぶ少なかったですが、すごくきれいでした。来た甲斐あった。
昼間はBBQができるらしい大きいかまくらは2つだけ。その近くで甘酒やお汁粉、おでんなども販売。宿に戻ったら夕食なので、甘酒とお汁粉だけ食べました。寒いところで食べるあったかいものはおいしい。
宿から近かったのに慈光寺会場見るの忘れた……。残念。

湯西川で泊まった宿は、築400年だかの古民家の旅館。十数年前までは茅葺きだったらしい。ちょっと傾いてるし障子も隙間があって少し寒く、食事もごはんとみそ汁以外は冷たい(多分仕出しじゃないかな)けど、趣きあって良かったです。子どもが怖がるかと思いきや、結構楽しんでた。コタツが最高。
温泉は硫黄泉。あっついお湯で湯上がりぽかぽか。下の子は熱すぎて入れず、しかも洗い場は寒いので「あついーさむいー」と泣いてちょっとかわいそうでしたが。

2日目

宿を出てバスに乗り、「湯西川水の郷」へ。

本当はここでスノーパークが開催されるはずでしたが、前述の通り中止。でも開催予定だった広場には雪がどっさり!(でもきっと雪の滑り台とか作ったらそれだけで雪がなくなってしまうし、今後も降るか分からないし……で中止だったんだろう。) というわけでそこで雪遊び。我々の他には一家族くらいしかおらず、のんびり遊べました。
おとなしめなうちの子どもたちは、雪合戦もせずに延々雪山を作っておりました。あと雪の上にゴロゴロしたり。それにしても雪がさらっさら。東京でこんなことしたらあっという間にびしょびしょですが、パンパンッと払うだけでさっと落ちます。素敵。

1時間ほど遊んだ後は、水の郷の日帰り温泉で入浴。昨日、熱くて寒くて体も洗わず3分でお風呂から上がった下の子も、ここでしっかり洗えました。温泉はやはり熱がってましたが、洗面器に汲んだ冷水を入れて「ここぬるいよー」とごまかしたら入れました。
露天風呂もあり。晴天、昼間の露天風呂最高。気持ちよかった。
併設のレストランでお蕎麦と、じゅうねん味噌(えごま入りの味噌)を塗ったばんだい餅の昼食。おいしかった。ばんだい餅、もち米でなくうるち米で作ったおもちだそうで、むっちむち。売店でお土産も買ったのですが、食事と言いお土産と言い、栃木じゃなくて会津でした。湯西川はもう会津文化圏なのだな……。

これで湯西川とはさようなら。バスと電車を乗り継いで向かった先は東武ワールドスクウェア(スクエアじゃなくてスクウェアなのな)。
さらっと回ろうと思ってたのに、結局おやつも食べずに3時間しっかり。予想以上に楽しい。スカイツリーは25分の1でもでかいし、現代の東京ゾーンにはオープン当時の東京があるし(昔の東武のマークとかJASの飛行機とか)、ミニチュアの人を見るのも面白いし、ヨーロッパは知らない建物が結構あるし。スタンプラリーもやっていたので、子どもたちはスタンプ台を見つけては走ってました。子どもってなんであんなにスタンプラリーが好きなのか……。
5時になったらライトアップやイルミネーションも開始。これはこれでまた楽しい。ピラミッドが赤や黄色や青に変わったり、その時間しか通れない光のトンネルを通ったり。疲れていた子どもも復活して走り回ってました(そのせいでホテルに向かうバスの中でぐっすりでしたが)。

今夜の宿は鬼怒川。一般的なホテルで食事はバイキング。風情はないけど子連れには楽でした。

3日目

日光江戸村

楽しかった!
初めて日光に行った大学時代の自分に、江戸村行っとけって言ってやりたい。江戸のテーマパークつってもねー、建物あって侍とか忍者とかいるくらいでしょ? とか思ってましたが、いやいやいやいや。従業員もみんなしっかり江戸っ子なんですよ! 侍忍者岡っ引きに花魁だけじゃなく、ちょっとした店の従業員も町人に町娘。着物や髪形だけでなく、喋り方もみんな時代劇っぽいし、敷地内からは現代に引き戻される外界が見えないし、某海辺のネズミーランド以上に世界に浸れました。現代なのはトイレとゴミ袋くらい。入場料高いし有料アトラクションも多いけど、それだけの価値はあった。今度行ったら変身したい(おばちゃんが変身できるの何かなあ……)。

時間が決まっている、忍者からす御殿、水芸座、花魁道中を見て、あとは適宜ふらっと。
忍者からす御殿も水芸も、子ども楽しんでました。からす御殿は最前列で見たのもあって迫力がすごかった。花魁道中は子どもはあまり興味なく大人が楽しみました。ほんとキャストの人プロだなー。暖冬とは言え寒い中、素足に高下駄であの足運び。すごい。

矢場や手裏剣道場で遊び、せんべいを焼き、忍者からくり屋敷で壁パタンをし、忍者修行の館(いわゆるマジックハウス)で平衡感覚を失い、忍者仕掛迷路で迷い(でもゴールできた)。
忍者関係が多いのは、子どもが忍者好きだからです。そのくせ子ども向けの職業体験(無料)しなかったけど。

4時間みっちり遊び倒しバスで鬼怒川温泉駅へ戻ったら、駅前で猿回しが始まるところでした。10分ちょっとでしたが楽しませてもらいました。
そして特急(リバティ)で帰宅。


日光江戸村が楽し過ぎたので、2~3年のうちに(下の子がまだ入場料無料のうちに(笑))また行きたいです。今回は湯西川・鬼怒川で日光には行っていないので、今度は日光かな。
そして湯西川もすごく良いところだったのでまた行きたい。かまくら祭リベンジか、平家大祭か。あ、ダム巡りってのもあるな。
子連れで旅行だと行くところが限られがちですが、今回は親も子どもも楽しめる旅行でした。