よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

泣かない女はいない

泣かない女はいない

泣かない女はいない

買うと言っておきながら、図書館に行ったら借りてくれといわんばかりに棚にあったので、結局借りて読んでしまいました。ので、ボーナストラック(表紙裏の短編)は読んでません。読んだのは少し前ですが、折角なので感想アップしておきます。
表題作も面白かったんですが、やっぱりカップリング(「センスなし」)の方が印象に残った。私はそれほど聖飢魔IIに詳しいわけではないけれど、長嶋有とほぼ同世代だし日本のロックバンドに興味を持ってたし、そうそうそんな感じだった、と何となく懐かしい気分になってしまった。
しかしいつも思うけれど、男性なのに女性視点での話が自然に書けているのがすごい。確かエッセイで、男でも女でも思うことを書いた、というようなことを言っていたと思うけれど、大抵の作家はそういうことができないのですよ。その点においてこの人の作品は独特だと思う。