メタルマクベス観劇
久々に観劇。劇団☆新感線のメタルマクベスを見て来ました。
すごく面白かった！ 意外にもしっかりマクベスでした。もっと別物になってるのかと思ってたんですが、うまい具合に脚色されてて良かった。あと、私はミュージカルが苦手というか、真面目なシーンで歌い始められたりするとつい可笑しくて笑ってしまうのだけど*1、これはメタルマクベスというバンドの歌が予言になっているという設定だから、真面目なシーンで歌われても不自然な感じがなくて助かった。
以下、細かい感想です。見た人にしか分からないネタが多いかも。
- 開演前に注意事項。ステージのスクリーンに、携帯で喋ってる女子高生に岩が落ちてくる、というようなアニメーションが流れて、「携帯電話はKILL！（切る）」「それが劇場のマナーDEATH！」と。うんうんKILLとDEATHはメタルの基本だね！（本当か？）
- 3人の魔女が鍋をかき回すシーンから始まる。
- マクベスは訳者によって訳が違うらしい。「良いは悪い、悪いは良い」とか「綺麗は汚い、汚いは綺麗」とか。何だかとても読み比べたくなった。
- で、1人だけ「打つべし」とか言ってる魔女が。「まくべす」と「うつべし」は似てると言ってたけど全然似てないよ！
- ブックオフも東急ハンズも今はもうない。200年前に全て滅んだ。
- 生き残った人も林さんのカレーで死んだ、って、ああ！ だからこの魔女だけ林さんって名前なのか！（笑）
- 魔女のトレーナーに書いてある文字が、最初mikihouseに見えたのだがよく見たらmikimouseだった。
- 私の横を満身創痍の戦士が通っていった。
- 冠くんのシャウトがすげえ！
- レスポール王の「他に報告はないのか」に、「はい！ 松さんの事務所からダブルソフト差し入れでいただきました！」 これはアドリブ、だよね？
- 上條さんの歌声が素晴らしかった。
- 内野さんが♪俺は愛妻家！ って歌ってた。なんてタイムリーな歌だ。
- ランディの面白い顔が見れなかった。肉眼で表情が見える距離ではなかったので。ていうかやっぱり観劇にはオペラグラス必須だ。ライブだと遠くてもオペラグラス使わない派なので、ついそれと同じ気分で観劇に行ってしまうのだけど、そこだけはライブと観劇は違うな。
- キャスト表の松たか子の欄に「林B」とあって、一体これは何だろう、と思っていたら、コラーゲンの泉で林B出現。それなのか！ わはははは。それにしてもコラーゲンの泉に入りたいですものすごく。
- スクリーンの使い方がうまいなあ。
- 松たか子が凄かった。以前、松たか子の芝居を見た友人が「松たか子はすごいよ」と絶賛してたのだが、その気持ちがよく分かった。
- 可愛いのも凄みがあるのも狂ってるのも全部すごい。
- ランディと妻が2人きりになるとオコチャマ言葉なのが可笑しかった。
- ナンプラーがマクベスをうーちゃんて呼んでた。ちなみに「うーちゃん」の発音は平板アクセント。
- ステージ上がヘドバンの嵐。首痛めないでくださいね……。
- 元きよしが面白すぎる。森山未來ってあんな役もやっちゃうんだ？ 甘く見てたわ。
- しかもバレエをしたりタップをしたり、結構芸達者なんだな。
- メタル演歌、でふとマーティを思い出した。ら、パンフに載ってたよマーティ。
- 伝令の吉野家、じゃなくて吉田が良い。
- 「ダイエースプレー買うてこいや」に大ウケした。
- mikimouseトレーナーを着てた女の子がいつしか宝島少女になり、最後はゴスロリになる、てのが何とも言えません。
- 第1幕は笑いっ放しだったけど、第2幕はシリアスシーンが多かった。
- 2幕でパール王が活躍。昨日パールドラムイベントに行った私としては何とも気になるパール王（笑）。
- グレコかっこいい。赤髪短髪長身が好きだ。
- しかし楽器メーカーをある程度知ってないと分かり辛いんじゃないかなあ、と思っていたら、最後、戦ってる時にその辺りを説明するような台詞があって、親切だなあと思った。
- メタルマクベスはライブを戦（いくさ）と呼び、鹿鳴館セブンデイズは目黒の乱と呼ばれている、て素敵すぎだよその設定！
- 最後の真面目なシーンで、ランディがずっとmikimouseトレーナー着てるのが可笑しかった。
- エクスプローラの「胃に膜を張る」が便利そうなのでこれから使おうと思います（笑）。
- 全体的に衣装とメイクがすごい好みだった。ランダムスター夫人の第1幕での衣装が特に好き。
- 森山未來が客席の手すり？の上で歌ってた。あの近くの席にいたら惚れそうだなあ。
- パンフがレコードジャケット風になってるのがかっこいい。付録のDVDを後日見たら、リンスはお湯に溶かして使えが全編入っててものすごく面白かった。パンフ自体も面白……そうなんだけどまだ一部しか読めてません。記憶がしっかり残ってるうちに読まなくては。
- 原作も早いとこ読みたいです。
- DVD化されたら買っちゃうかも。と思うくらい面白かった。
*1:だから新感線の公演は劇場で見るべきか迷う。面白い部分はいいんだけど真面目なシーンが危険なので（笑）。
