よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

46億年の恋

六本木シネマートで朝一番の回(といっても11時半からだが)を見てきました。
ほもえいがほもえいがっ、とわくわく(死)しながら行ったんですが、そういうものではなかったです。ほもと言うよりは、ホモソーシャルに近いような。女が入っていけない男同士の絆みたいな。確かに男同士のセックスとか出てくるけど(ベッドシーンはない)、一番描きたいのはそういうことではないのは明らか。便宜上「恋」とは言っているけれど、友情とか恋愛とかそういうものを超えた関係なんじゃないかなあと思った。オフィシャルサイトに「三池監督が一貫して描き続けてきた男同士の言い知れぬ絆が究極の形となって描かれており」とあったけれど、まさにその通りでした。
刑務所の中の描写がリアルの欠片もなくて(良い意味で)、幻想的なのが良かった。刑務所の外がリアルに描かれているのと対照的。舞台のような演出も幻想的な雰囲気を高めていて良かった。
それにしても松田龍平が恐ろしいほどに色っぽかった。「御法度」を見たときに感じた以上の色気でした。「恋の門」ではあの色気がどこへやらという感じだったのだけど(あれはあれで面白かったけど)、ちゃんと作品ごとに色気を出したり引っ込めたりできるんだね……すげえや。あと役者では、窪塚俊介が意外と良かった。石橋凌はやっぱり怖かった。ホラーより怖いよアレ。
すごく良い映画でした。