よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

懐かしいと言うか何と言うか

高河ゆん、尾崎南、CLAMP――20代30代の腐女子が持つ同人バブル時代のトラウマ
はてなブックマーク人気エントリーに上がってたので読んでみました。
あったよなー、そんな時代が。
と傍観者ぽいのは、当時中学生だった私は交通費とパンフ代すら痛かったからコミケやオンリーにそうそう行けず、1冊1000円を軽く超えるような本は当然買えず、友達が買ったものを借りて読むのがせいぜいだったからです。あと、私がそういうものに目覚めた頃にはその御三方は商業デビューしてたし(デビュー直後だが)。しかも、自分自身の同人活動は友達に誘われて下手なマンガをちょっと描いた程度で、それも人と同じようなものは描きたくないという変なプライドのおかげでズレた作品しか描かなかったので(そして結果的には本にならなかった)、上記のエントリにある「トラウマ」的なものはないのです。まあ昔自分が書いたものは恥ずかしいので見たくないですけども。
大手の売り上げが凄いってのはよく聞きました。当時導入された消費税が(1989年4月から導入されたはず)、年間3000万円以上の売り上げのある企業に課されるというので、大手サークルに消費税の取立てがあったとかいう噂も聞いたことがある。本当かどうか知らないけど。貢ぎ物とか服の競い合いとかも噂で聞いたなあ。まああれは同人バブルっていうより、世間一般的にバブルってそんな時代だった気がするけれど。
大手じゃなくてもそれなりに売り上げがあったのも事実だと思う。私の友達は中学生にして既に必要経費の元が取れる程度には売っていたし*1。同人って儲かるものなんだと思ってました。
で、そこから10年以上、同人界から離れていて(完全に離れたわけではないが)、去年になって初めて自分でサークル参加などしてみたら、文字通り1冊も売れなくて驚いたわけですが。そりゃ、今はもう儲かるなんて思っていないけれど、まさか1冊も売れないなんて思わなかった。そうか、当時は同人バブルだったのか。あれが普通だと思っちゃいけないのね……。
ちなみにトラウマはないと書きましたが、影響はされてるかも。フリートークを必ず入れるとか。フリートークを読むのが好きだったんだけど、最近の同人ってフリートークなくてつまらないんだよね。今はその代わりにサイトの日記とかブログとかがあるからいいのか。

*1:その友達は高校生になったらすっかり足を洗った、というか興味の対象が全く別に移ってしまったので同人は辞めてしまった。あのまま続けていたら凄かったかもしれない。