よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

エコール

仕事帰りに渋谷シネマライズエコール見てきました。
ロリで百合で耽美な映画、という前情報を得て見たのですが、まさにその通りでした。あの学校の真の姿は何だろう、とか、あの少女たちはあのあとどうなるんだろう、とか、謎解きをしようとすればできなくはないけれど、そういうことはあまり重要じゃない気がした。何かもっと抽象的な、「少女」というものを描いた映画。そういう映画を見ると考え込んだり落ち込んだりすることが多いのですが、これは割と平気だった。人によっては平然としていられない人もいそうな気がするのだけど。私が平気なのは、いまだに少女を卒業しきっていない(というか卒業するつもりがないし卒業できるとも思えない)からだろうか。逆に(年齢的に)少女だった頃に少女性というものにずっぽりはまっていなかったせいもあるかもしれない。
即物的な面では、こんなにようじよのはだかをふつうに映しても平気なのかしら、とちょっと心配になったり、この映画では美の基準は顔でなく脚なんだ、脚フェチ必見だな、と思ったり、少女たちよりも先生2人がすごく百合だなあ、と思ったり。あと、パンフレットが同人誌みたいだった。よくできてるんだけどどう見ても同人誌。
ところで久しぶりに人と一緒に映画を見ました。一緒に行ったのは、球体関節人形を作っている先輩と、先輩の通っている人形教室の仲間の方々。「エコール」の人形写真集(Ecole(エコール)―Les poup´ees d’Hizuki dans l’Ecole)というものが出ているのですが、この写真集の人形を作った方は、その人形教室で講師をされている方だそうで(撮影は教室の主宰者である先生)。写真集に関する裏話も少し聞けたりして楽しかった。