よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

風が強く吹いている

風が強く吹いている

風が強く吹いている

おすすめ。超おすすめ。
先月の西荻ブックマークで買ってサインしていただいたのを、ようやく読み終わりました。笑えるし泣けるしドキドキする。読み終わった時、私も走ってみたくなった*1
読み始めは設定がかなり漫画っぽくて、いやいやそんな都合のいい展開有り得ないだろ、とちょっと引いた視点から見ていたのですが、だんだんそれが気にならなくなった。競技のシーンはリアリティもあるし(実際に陸上をやってる人が読めば穴はあるんだろうけど)、何よりテンポがいい。長編小説は途中でだれることがあるけれど、これは最初から最後までテンポが良い。かといって付いていけないほど展開が早い訳でもなくて、とても読みやすい。キャラクターもそれぞれ個性的で魅力的。
あと表紙と挿画が山口晃さんなのも良かった。てそれは私の好みの話ですが(そもそもジャケ買いに近いものがあるし)。でも読み終わってもう一度表紙をじっくり見ると、この話をとてもうまく切り取った絵だな、と感心します。

*1:実際には走ってませんが。でも私は子供の頃から足が遅くて、絶対走りたくないとまでは思わないけれど、長距離走は遠慮したい感じで、運動するなら歩くか泳ぐしか頭になく、今まで走ってみようかなんて思ったこともなかったので、そう思っただけでもかなりの影響を受けたと言えると思う。