よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

与論島3日目

最終日。7時半頃起きて朝食バイキングに行き、10時のチェックアウトに間に合うように部屋を片付けたり支度をしたり。バイキングのメニューは昨日とかなり違ってて、厭きが来なくて良かったです。
10時ぎりぎりにフロントへ。夕食とかシュノーケルツアーとか、代金を全て部屋付けにしていたのでチェックアウト時にまとめて清算。部屋付けって便利だな。フロント脇の荷物置場にでかい荷物を預け、出先で昼食が摂れないかもしれないので売店でパンを買う。それから陶芸体験へ出発。
今朝のこのホテルの送迎付き陶芸体験を申し込んだのは我々二人だけ。というわけで、帰りはホテルではなく与論民俗村で降ろしてもらえないか、とワガママなお願いをしたところ、承諾してもらえました。やたー。
さて陶芸体験。ゆんぬ・あーどぅる焼という赤土の粘土にサンゴから作った釉薬をかけて焼く焼き物で、この釉薬が焼くと青くなってとても綺麗。初めに完成品(売り物)を見て、何を作るか、どんな形にするかを決める。2品まで作れるということだったので、私も友人も皿とカップ(というか湯飲みというか焼酎が似合いそうなやつ)にしました。私は陶芸初体験でちょっと心配だったのですが、粘土は割と固めでロクロも手回しだったので、ロクロの上で崩れてしまうなんてことはなく。しかも一番シンプルな形のものを選んでしまったので、早々に完成。私たちが着いた時にすでに作り始めていた人たちよりも先に終わってしまった。1ヶ月後くらいにうちに宅急便で完成品が届くらしい。楽しみだ。
送迎の人が来るまでお茶をいただきつつ売り物を見ていたら、キズ物が安く売られているのを発見。キズ有りと言っても目立たないキズなので、キズ無しのものと全然変わらない。というわけでお土産にお猪口を2つ購入。
約束通り、送迎の人に遠回りしてもらい、与論民俗村へ。今日は昨日に増して不安定な天気で、陶芸体験中にも一度ざーっと大雨が降り、車の中でもまた土砂降り。しかし車を降りる頃には止みました。民俗村でも二度スコールが。台風が近付いているせいだけど、東京近辺ではこんなにどっと降って数分でさっと止むようなスコールには早々お目にかかれない。これも良い体験でした。
与論民俗村は、古民家や古道具を展示して与論の文化を知ることができる場所。ここを管理している家の方が、ぐるっと一周説明をしてくれて面白かった。家の作りや道具については勿論のこと、ソテツ(多分)の葉で虫かごが作れるとか、硬い葉っぱをパキパキと折って八角形にして手裏剣みたいに投げるとふわーっと遠くまで飛んでいくとか、自然のものを使った遊びが懐かしくもあり凄くもあり。一周したあとお茶をいただきつつ、説明してくれたおじさんと少し会話。この島には小さい蟻がやたら多いなあ、と思っていたのだけど、聞いてみたら今年は蟻が異常発生しているのだとか。年によってはイナゴやバッタが大量発生することもあるらしい。今年は蟻で良かった。
ここでは与論方言集をお土産に購入。沖縄とも奄美とも違うそうで、かなり興味深い*1。他にお茶受けにいただいたパパイヤ漬がすごくおいしかったのでそれも購入。あまじょっぱくて癖になる味です。
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次に行ったのはここから歩いてすぐの赤崎鍾乳洞。ここも係の人が詳しく説明してくれました。鍾乳洞のつららの真ん中に穴があいていてストローみたいになってるなんて初めて知った。しかも今年は雨が少なくてつららから落ちる水滴が少ないために、その穴がはっきり見える。ちなみに写真はここで撮った、年輪のようになったつらら。光量が少ないのでここで撮った写真はみんな、不思議な写真になりました。
こんなにじっくり鍾乳洞を見たのは初めて。洞窟から出たあとはグアバもご馳走になりました。買ったものではなくて、木になっていたもの。小さいけど甘くて美味しかった。ここにいた犬も可愛かった。
ここでタクシーを呼んでもらい、タクシーでサザンクロスセンターへ移動。地図の上ではサザンクロスセンターの横にある与論城址が見たかったので。しかし実際に行ってみたら、サザンクロスセンターのある辺り一帯が城址でした。神社や墓地もあるそこは島の中でもかなり標高の高いところで、眺めが凄い。今日は風がめちゃくちゃ強くて、端の方へ行くと風で飛ばされそうで怖かった。
時間があったのでサザンクロスセンターの中も見る。ここは公営の資料館。一番上は展望台になっていて、ガラス窓に方向や見えるものの説明も書いてあるけれど、曇ってて遠くはあまり見えなかったのが残念。下階には島の暮らしや文化や自然についての展示。釣りバカ日誌の作者(北見けんいち氏)って与論出身だったんですね。北見氏寄贈の昔の写真が沢山展示してあった。でも一番面白かったのは十五夜踊りの様子を撮ったビデオ。年に3回行う祭りで、沖縄風な部分と大和風な部分とがあってとても面白い。お面もちょっと変わってて不思議。ビデオ全部見ると時間なくなるかも、と思いつつ見るのを止められませんでした。実際の祭りもいつか見てみたいなあ。
そういえばここの入口にコンピュータが一台置いてあって、近所の小学生がそれでインターネットをやっていたのが印象的でした。
再びタクシーを呼んでもらい、ホテルへ戻る。戻ったらまず売店へ行ってお土産を購入。そして荷物置場へ行ってお土産を鞄に詰め込み、また売店へ戻ってブルーシールアイスクリームを買ってきて食べる。ここの売店カップアイスじゃなくて、頼むとその場で掬ってコーンカップに乗せてくれる売場があるのです。なのに一昨日も昨日も買わなかった(買えなかった)ので、帰る前に一度は絶対食べないと! と。これでブルーシール欲は満たされた。
来た時同様、送迎バスで空港へ。空港では1時間弱時間があったので、チェックイン後は椅子でぼんやりと。結局昼食を食べ損ねたので、持ち歩いていたパンをここで食べました。
搭乗前の金属探知機。来る時もひっかかったんですが、ここでもまたひっかかりました。原因はベルト。大きめのバックルがひっかかってたらしい。ベルトを外して通ったら鳴りませんでした。空港で靴脱いだりベルト外したりって、何かちょっと恥ずかしい。
17:30出発の飛行機で那覇へ。行きはあんなに良い眺めだったのに、今日はほとんど何も見えませんでした。でも台風近付いてるのにそんなに揺れないもんなんだな、と思っていたら。那覇に近付くに連れて揺れ始め、着陸するまで相当揺れました。かなり怖かった。先の見えないジェットコースターみたい。あのふっと落ちる感覚がめちゃくちゃ怖いです。がたがた揺れる分には、これは悪路を走ってるバスなんだ、と思い込めばそう怖くもないけれど、落ちる感覚は……。でも無事着陸。地面に着いた時は本当にほっとしました。まあ飛行機は危険な時は飛ばないんだから、飛ぶってことは大丈夫ってことなんだけどさ(この日、石垣・宮古は全便欠航だった)。
那覇空港で夕食を食べる時間はなかったので、飛行機の中で食べようと売店で弁当を購入。夕方で半額になっている弁当があったのでそれを買い、更にドラゴンフルーツ(カット済み。果肉が紫のは初めて見た)を友人と折半し、山羊乳の飲むヨーグルトが気になったのでそれも買う。……食べすぎだ。ヨーグルトは飛行機に乗る前に飲みました。かなり濃かった。最初はちょっと癖のある味だと思ったけれど、飲んでるうちに慣れました。
あと空港内の免税店を覗いてみた。最初から買う気はなかったし、衝動買いをしてしまうようなものもなかった。だってブランド物ばっかりだから安くなってても元が高いんだもん。私の買うようなものじゃないわ……って29歳女子のセリフじゃないな(笑)。でも実際、ああこれほしい! てものはなかったです。ゲランの化粧品の容器にはちょっと心惹かれたけど、容器だけだし。
羽田行きの飛行機はジャンボジェットだったので、ほとんど揺れず。落ち着いたところで弁当を食べてドラゴンフルーツも食べて機内サービスのスープも飲んで、機内放送*2など聞いていたらいつの間にか眠ってしまい、気が付いたら東京上空。あっという間に帰ってきてしまいました。
本当に楽しい旅でした。久しぶり(すぎる)の海、初めての夏の沖縄(厳密には鹿児島県)でしたが、これはもう毎年でも行きたい。今度は他の島に行ってみたいなあ。そして今度こそダイビングを……! いつかまた再び与論島にも行きたいです。ほんとにいい場所だった。

*1:方言には元々興味がある。大学の専攻も国語学だったし。いや、卒論は方言じゃなかったんですけども。

*2:童謡・アニメソングのチャンネルのDJは田中理恵さんだった。でも私が聞きながら寝たのは何故か落語。