愛がなくても喰ってゆけます。というかねぎの話
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2005/04/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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面白かった。本当にこの人の描く食べ物はおいしそう。荻窪阿佐ヶ谷周辺が多いし高級店も多いから、実際にグルメガイドとして使えるかというとそうでもないですが(私には)、でも見てるだけでも満足。というかお腹が空きます。何でも良いからおいしいものを腹いっぱい食いたい……! 気軽に行けそうなのは点心食べ放題とチョコレート屋かな。
登場人物は作者本人と周囲の人々がモデルにはなっているんだろうけど、全てがノンフィクション、というわけではないと思う。でもS原みたいな保険がいるっていいなぁ。あれがもし事実なら相当羨ましい。共学に行っとくべきだったなー……って違うから。でもやっぱり「せめて定職にはついていて欲しいんだよね」と思います(笑)。あの啖呵切るところはかっこいいけどね。
それにしても、関東の人は万能ねぎで親にまで冷遇されるのか……!! 私は中途半端に関西人なので(小学校6年間が大阪だっただけで関西の血は入ってない。でも生まれより育ちの方が影響すると思う)、万能ねぎがないと生きていけません。そばうどんに白ねぎが入っているのが許せません(煮込みうどんのくたくたの白ねぎは除く)。大阪から戻ってきて何に驚いたって、万能ねぎ等の青ねぎが店に少ないことですよ。ねぎ下さいって言うと白ねぎが出てくることですよ。青ねぎって言っても通じないし、万能ねぎっていう名前をど忘れした日にゃあ大変でしたよ。わけぎを出されてみたりとかね。関西では青ねぎが普通のねぎなんですよ。白ねぎは「白ねぎ」または「東京ねぎ」という名前なんですよ! ぜえはあ。
最近は関東でも万能ねぎが相当出回るようになって良かったです。苦節10年……(いやマジで)。