よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

アートと話す アートを話す

東京オペラシティアートギャラリーで開催中の企画展「アートと話す アートを話す」に行ってきました。現代美術展なのですが、入口でワークブックを貸し出され、そこにある質問やキーワードから作品について考えをめぐらせることによって理解を深める、という趣向の展覧会。
面白かったです。現代美術はあまり分からないながらも結構好きで見に行くのだけれど、自分で作品について考えることは少なく、解説を見て納得したり、よく分からないけど面白かったり、というのがいつものパターン。今回のは「頭を使う」展覧会でした。
まず、先入観なしで見てもらうためか、作者やタイトルを書いたプレートが一切ない。勿論、入口で貰ったリーフレットを見れば作者やタイトルは分かるのだけど、会場見取り図と照らし合わせて、これは何番の作品だから……と探さなくてはならない。壁に貼ってあるとついつい作品よりもそっちを先に見てしまったりするけれど、これだとまず作品を見て何だろうと考えて、それからタイトルを見てなるほどと思ったりますます分からなくなったり、と、ちゃんと作品を見て考えることができる。
ワークブックも良かった。解説だと初めから、この作品は何をテーマにして作られた、なんてことが書かれているけれど、ワークブックはまず、あなたはこの作品を見てどう思いましたか、というところから入って、実はこれにはこういうテーマがあります、それを知ってあなたの考えは変わりましたか、と進んでいく。ワークブックとはそういうものなのだけど、今までワークブックを手に持ちながら展覧会を見るということはなかったので(帰りに売店で買って家に帰ってから見るということはあったが)、すごく新鮮だった。
で、今日はギャラリークルーズが開催されていたのでそれにも参加。そのワークブックを使って行うので、ギャラリークルーズ前に一通り見終わっていた私には繰り返しの部分もあったけれど、他の人の意見が意外だったり、ワークブックだけではよく分からなかったことが分かったり(単に私の美術知識が少ないだけですが)して良かった。
3/26まで開催中。ギャラリークルーズに参加すると自分用のワークブックがもらえます。売店でも買えますが。面白いので興味のある方は是非。