よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

グローバル・メタル

http://www.amuse-s-e.co.jp/globalmetal/
アミューズCQNでレイトショー公開中。レイトショーだけじゃいつ終わるか分からないな、と思って早々に鑑賞。
2年前に公開された「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」の第2弾で、今回は世界各国でのメタルの現状を追うドキュメンタリー。以前から「ROCK FUJIYAMA」が取材されたということを聞いていて公開を楽しみにしてたので、個人的にはものすごく待った感じがしてたのだが、たった2年だったのか。
映画に出てきた国は、ブラジル、日本、インド、中国、インドネシアイスラエル、イラン(は入国できなかったのでドバイ)。公式サイトを見ると、他にも取材した国があるらしい(モロッコとか)。
で、日本に関しては、大まかには、LOUDPARKの様子、YOSHIKIインタビュー、古くからのメタルファンの様子(サラリーマンがメタルバーで大合唱みたいな)、マーティ・フリードマンのインタビュー(その中で「ROCK FUJIYAMA」も出てきた)、で構成されてた。
YOSHIKIは……何言ってたかなあ……忘れた。YOSHIKIが英語喋ってる! てことの方に気を取られた(笑)。初めて行ったコンサートがKISSだったって言ってたのは覚えてるけど(それは重要ポイントじゃないし前から知ってるし)。
マーティは、割といろんなところで言ってるのと同じことを言ってた。日本のメタルには社会への反抗とかはあまりないし、アイドルにメタルを歌わせちゃったりするし、すごく特殊だ、というような。あと、ビジュアル系とメタルバンドは似たような曲をやってるのに、メタルバンドはビジュアル系をメタルと認めないとか。でも、ビジュアル系の紹介でマシンガンズ(多分第3期の)を出すのはちょっと間違ってると思った(笑)。
いやでもほんと、そのあとのインドとか中国とかイスラエルとかドバイとかを見ると、本当に日本って特殊だし平和なんだなー、と思った。だって、メタルTシャツ着てるだけで逮捕されるなんて! メタルを聞くことが命がけだなんて! 戦時下の日本で西洋音楽を聴くような…… あ、そうか、イランから見たら敵国だ、アメリカ。それでもたとえば、「ホロコーストのやり方で死ね」って歌詞(誰の曲だか忘れた)を、イスラエルのメタルバンドの人が、それはユダヤ人への冒涜ではない、と言ったり。ブラジルのメタルバンドの曲の歌詞に、他の国の人たちが共感したり。(ちなみにブラジルではメタルが浸透してるらしい。初めて知った。)
私の語彙ではものすごく陳腐な言い方になってしまうけれど、音楽は国境を越える、というのは本当だと思った。映画が終わった時は何だか感動までしていた。
これがレイトショーだけだなんて勿体無い。もっといろんな人に見てもらいたい。メタルに興味ある人はもちろん、興味ない人にも。