よむきくたべるあるくみる

現在「そだてる」モードにつき、どれも中途半端。

長嶋有エッセイ集

いろんな気持ちが本当の気持ち

いろんな気持ちが本当の気持ち

どれもこれも笑えるので、電車の中で笑うのを堪えるのが辛かった。
この人の小説が好きなので読んだのですが、エッセイはそれに輪をかけて面白かった。小説でもネタにしていた、弟子をとることに憧れる話とか、家族ネタとかが特に面白い。世代的にほぼ同じなので、iPodに古い曲ばかり入ってるというその内容が筋少だったりローリーだったり、「エルドラド」と「三百六十五歩のマーチ」について語ってたり、「すみれSeptember Love」といったらカブキロックスだとか、うわーそれかー! ってのも沢山あった。あと、書評は笑える内容ではないけれど、着眼点が独特で面白くて評された本をすごく読みたくなった。
ところで、これは図書館で借りたのですが、泣かない女はいないは買おうと思います。だってこのエッセイ集に収録されていた本人解説に、図書館仕様にカバーが接着された状態では読めない短文があるって書いてあったから。しかもカップリング*1聖飢魔IIを如何に書くかがテーマだというし。
……その前にもう半年以上も前に買ったのにずっと積読にしてあるブルボン小林名義のゲーム評(?)ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ (自腹文庫)を読め私。
(追記)
他の人の感想を見たら、この本にもボーナストラックがあるらしい。ぬぉわ。と思ったら、私が借りた図書館では、わざわざその部分をコピーして表紙の内側に貼っていたので、読めていたのでした。ああいう装丁なんだと思ってた。読めたのはありがたいが、著者の思惑が無駄に……。

*1:表題作以外に収録されている作品「センスなし」のこと。本人がエッセイ中でそう言っている。ついでにその図書館では読めない短文はボーナストラックらしい。